備陽記の中の児島湾沿岸 - 旧児島湾・研究

備陽記の中の児島湾沿岸　

備陽記　池田藩に仕えた石丸定良（1659ー1748）がまとめ、1731年に完成させた35巻．

岡山県立博物館委託収蔵　「児島湾漁撈回槽図」より　★無断転載禁止

岡山市南区妹尾にある御前（おんさき）神社が所蔵（岡山県立博物館に委託収蔵）している絵図は、児島湾漁撈の数少ない記録．漁場争い、国境論争が激しい時期であると同時に、人々が干潟とともに暮らしていた最後の時代でもあった．この後江戸末期から明治時代にかけてはじまった興除新田の開発は、妹尾漁民と八浜漁師の争いを中心とした漁場紛争も国境争いも終わらせた．妹尾の漁民から海は遠ざかる．同じ頃、地元の資本家と明治漁業法が、地形は変えずに八浜から阿津にかけての樫木網漁村を海から遠ざける．

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